「亜久津くんの秘密を本邦初公開〜!!」
「亜久津の秘密?」
 さすがに興味を引かれたのか、南は箸を置いた。
「何だ?亜久津の秘密って。」
 ふふん、と誇らしげに千石が鼻を鳴らす。
「この前ね。俺、見ちゃったんだ。亜久津が太一のげた箱覗き込んで……靴を左右逆に入れ替えているトコ。」
 きょとんとする南。
「なんでそんなコト……?」
「や、たぶん、逆になってたから、正しい順番に並べ替えてやってただけじゃないかなぁ。」
 にこにこと語る千石に、南は首をかしげる。

「太一のやつ、なんでそんな変な入れ方してんだ?」

「あの亜久津がなぁ。」










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