<第四話>

「……。」
 ここは戦場である。
 戦場でありながら、桔平は目を伏せた。
 目の前に天根。そして背後には得体の知れない4人の戦士たち。
 挟み撃ちか。良いだろう。望むところだ。
 桔平はゆっくりとその指を額に当てる。
「……!」
 その構えに動揺する寄り添い仮面たち。
 今更怯えても遅い!俺に挑んだコトを後悔させてやる。
「遠慮せずまとめてかかってこい。隠れているヤツらも全員な。」
 俺は……ダイブツダーブラック橘桔平だ……!

「同時に全員相手にして、しかもこれ以上ボケる気か、橘……!」
 東方が奥歯を噛みしめる。
「要注意や!あいつがパワーを解放すると地の文までボケるで……!」
 ハリセンを握り直して低く唸る忍足。

「さぁ、遊びはここまでだ。」
 そして戦場は今、ほんのり乙女色に染まる。
「来いよ。それとも……俺が怖くて出て来られないのか?」
 傷付けられたら牙を剥け……!


「隠れてるのがばれてるなら……どうする?打って出るか?」(ジャッカル)
 黒羽見ていたかくれんぼ。
「待て!かくれんぼじゃねぇ!じゃなくて、えっと、なんだ、その、今、挑発に乗って動いたらあいつの思うつぼだろ?」(黒羽)
 流れる汗もそのままにお尻を出した子一等賞。
「なんだ!それは!……えぇと、黒羽の言うとおりだ。もう少し出方を見よう。あっちには南がいるしな。」(東方)
「ああ。そうやな。南がおる。南がきっと……。」(忍足)
 勇気だ愛だと騒ぎ立てずに、愛と勇気だけが友達さ。
「くっ……ちくしょうっ!」(桜井)
「おい、落ち着け、桜井!俺たちが相手にするのは地の文じゃねぇ。ダイブツダーブラックただ一人で良い。」(黒羽)
 あんまりそわそわしないで。
「余計なお世話だ!」(ジャッカル)


 そのとき歴史が動いた。
 静かな公園の森の蔭から。
「もう、やめて!お兄ちゃん!」(杏)
「杏!菊丸!跡部!何しに来たっ?」(桔平)
「だって出てこいって言ったの、お兄ちゃんじゃない!」(杏)
 晴れ渡る空。
 光る雲を突き抜け。
「それに……ダメだよ。お兄ちゃん……!後ろの人たちと戦っちゃダメ!」(杏)
 少しでも伝えたくて届けたくて。


「え?なんでここで杏ちゃんたちが出てくるんだ……!」(桜井)
「まぁ、しばらく静観するしかないな。このボケ対決は。」(ジャッカル)


「……杏。家に帰れ。ここは戦場だ。お前の来る場所じゃない。」(桔平)
 何も変わらない穏やかな町並み。
「あーん?それが妹に言う台詞か?」(跡部)
「杏ちゃんいじめたら、俺たちが黙ってないぞ!ダイブツダー後方支援の跡部、杏ちゃん、菊丸さまが揃えば、寄り添い仮面なんかよりたぶん強いもんね!」(菊丸)
 公園のフェンス越しに夏の風が吹いた。


「……菊丸のやつ、言っちゃいけないコトを……!大石がむちゃくちゃ凹んでるぞ?」(東方)
「ん?……樺地が動いた。どないする気や……?」(忍足)


 南風に吹かれながら。
「あーん?何だ?樺……寄り添い仮面シルバー?」(跡部)
 パステルカラーの季節。見つめる瞳。
「……危ないから俺様に引けというのか……?」(跡部)
「……うす!」(寄り添い仮面シルバー)
「ちっ。お前が言うなら引いてやる。命拾いしたな!橘!なぁ、樺地?」(跡部)
「う……うす。」(寄り添い仮面シルバー)
「樺地……?お前は樺地なのか?!」(桔平)
 青く澄んだあの空のような。
「……うす。」(寄り添い仮面シルバー)
 見つめ合う瞬間。
「……なぜ、ここに居る?」(桔平)
「あーん?貴様を守るために決まっているだろうが!」(跡部)
「俺を守るため?俺はそんなコト頼んだ覚えはない!」(桔平)
「じゃあ、なんだ?橘!貴様は正義から守ってくれと頼まれたから守っているのか?!」(跡部)
「……!」(桔平)
「貴様に樺地を止める権利などない!樺地は思う存分、貴様に寄り添い、貴様を守り抜く!思い知るが良い!樺地の寄り添いパワーを!」(跡部)


「とりあえずこの勝負は跡部の一勝やな。」(忍足)
「ダビデのヤツ、展開についていけなくて涙目になってやんの。」(黒羽)


「橘。ここに居るのは樺地だけじゃないぜ?」(南)
 桔平は歩いて来ない。だから歩いて行く。
「どういうコトだ?」(桔平)
 呼吸を止めて一秒、南、真剣な目をしたから、そこから何も言えなくなる。
「……。」(桔平)
 君と出会ってからいくつもの夜を語り明かした。
 全てはそこから始まるはず。
「いい加減にしろ……!」(南)
 ぺちっ!
 見つめ合うと素直におしゃべりできない、そんな君のこと、見守ってたい。
「この感触……南、か?」(桔平)
 迷わずにSay Yes。
「……だとしたら、どうする?」(南)
 ごめんね。素直じゃなくて。
「……俺の行く手を阻むのであれば、誰であろうと容赦はしない。」(桔平)
 弱気な人は嫌い。
「……いい加減にしろって。まだ分からないのか?俺はお前と一緒に戦うために来た。樺地と同じだ。」(南)
 Do the ど根性。
「なぜだ……?なぜお前たちは……!」(桔平)
 たとえば君が居るだけで、心が強くなれる。
 それが答えだ。
「仲間だから。それじゃダメか?」(南)
 世の果てに似ている漆黒の。
「……。」(桔平)
 見上げて。さぁ立ち上がって。
「……しかたないヤツらだな。」(桔平)

 桔平がふぅっと息を吐いた。
 そして南の目を正面から見据える。
「だが……絶対にムリはするな。」(桔平)
「それ、そっくりそのまま返すぜ。」(南)
 南の言葉に樺地が小さく頷いて、桔平を苦笑させた。


「よし!地の文が元に戻った!」(ジャッカル)
「さすがは南!いまいち突っ込めてないけど!」(東方)
 ハリセンジャーたちはハリセンを握りしめる。
 とりあえず、菊丸、跡部、杏は戦場から姿を消し、南と樺地は仮面を取り去った。
 あとは。
 あるべき世界を取り戻すためにできることをするだけ。
「さて。そろそろ俺たちも動くとするか。」(黒羽)
 にっと笑みを浮かべて、黒羽は仲間たちを見回した。


「寄り添い仮面は残り2人、そして邪の天根、か。3対3だな。」(桔平)
「う、うす……。」(樺地)
「ってちょっと待て!もうここまで来たら、寄り添い仮面の残りの2人が誰だか見当が付くだろうが!」(南)
 天根がこくこくと頷く。
 っていうか、困ってる!
 大石さんと石田が激しく困ってる!
 少しおたおたと周囲を見回してはっとして目を見開いた。

「残念だったな。橘。その計算、間違ってるぜ?」(黒羽)

 ……バネさん!
 天根が目をキラキラと輝かせる。そうだ!バネさんの数少ない得意科目は数学だ!数学でだけは赤点取ったことないんだ!バネさんはすごいから!
 天根の全幅の信頼を身に受けて、黒羽は、いや、ハリセンジャーの5人がジャングルジムの上に颯爽と姿を現した。
「間違っている、だと?!」(桔平)
「ああ。教えてやるよ!答えは5対6だとな!」(東方)
 ひゅるりらと無意味に風が吹く。
「とぅ!」
 ジャングルジムから飛び降りる5人。
 ムダに高いところから登場するのがヒーローの条件!
 天根は素直にハリセンジャーのかっこよさに酔いしれた。

「……ハリセンジャー。ようやく出てくる気になったか。」(桔平)
 正面からハリセンジャーを睨み付ける桔平に、ジャッカルがハリセンを突きつける。
「橘!お前、パワー解放すると熊本弁に戻る設定はどうした!」(ジャッカル)
「……よく覚えていたな。」(桔平)
 腕を組み、不敵に笑う桔平。
「俺の熊本弁が聞きたければ、俺を本気にさせてみろ!」(桔平)
「今まで本気やなかった言うんか!」(忍足)
 びしっ!
 決まったかのように見えた忍足のハリセンが空を切る。
「ちっ!」(忍足)
「どうした?全員いっぺんにかかって来い。さもなきゃお前らのハリセンはかすりもしない。」(桔平)
 初夏の強烈な陽射しが大地をじりじりと焦がし始める。
 寄り添い仮面ホワイトは額の汗を手の甲でぬぐった。
 たとえ……橘さんが自分だと気付いてくれなくても。
 俺は橘さんに寄り添って戦い抜く。
 この戦いは、正義のための戦いじゃないかもしれない。
 ってか、絶対違う気がする。
 だけど、俺の正義は橘さんを守り抜くコトだ……!
 だから俺は戦う!

 そのとき、天根が動いた。
「橘さんっ!覚悟!!」(天根)
 いつの間にか結いあげた髪。邪虎丸の前カゴから天根はクーラーボックスを取りだす。
「見て……朝取りのぴちぴちアサリ。」(天根)
 そしてごそごそとガスコンロと鍋もカゴから引っ張り出し。
 ざるの中にいっぱいのアサリを見せつけて。
 天根は真顔で告げた。
「俺、今から砂出ししないで、そのままみそ汁作る……!」(天根)
「待て!」(桔平)
「待たない!俺、本気……!」(天根)
 初夏の公園は緊張感に満たされた。
 数秒の睨み合いの後、一瞬にして間合いを詰めた桔平が天根の腕を掴む。
「やめろ!思い直せ!そんなコトをしたらみそ汁が砂まみれになるぞ!」(桔平)
「やめない!俺は……砂なんか気にしない!」(天根)
 天根が桔平の腕を弾くように振り払う。
 2人はすっと二歩ずつ後ずさって間合いを取った。一触即発。どちらかが踏み込めば、戦いになる……!

 そのとき石田は思った。
 これ、絶対正義の戦いじゃないけど、橘さんのためなら、俺はいくらでも頑張れる、と。
 ってか、橘さんが作ったなら、俺、砂入ってるアサリのみそ汁でも飲める。
 たぶん!
 少し狼狽えつつ、石田は桜井に目をやった。ハリセンを握りしめ、真剣な眼差しで戦場を見据える桜井には、普段のBGM担当後方支援部隊の面影はない。そこにあるのは戦士として自覚であって。
 石田の視線に気付いた桜井は、小さく目で頷いた。
 南が東方に目をやる。
 同時に天根がちらりと黒羽の方を見た。

「……!」(天根)
 一瞬視線を外した天根に桔平が踏み込んだ。
 天根がはっとして受け身を取る。
 その瞬間。

『これじゃいつまで経っても話がまとまんねぇだろうが!!』(ハリセンジャー)

 桔平の背中目がけて5本のハリセンが振り下ろされる。
 びしぃっ!
 振り返り様に桔平が左腕でハリセンを受ける。
 ……1本だけか?!
 視線の先にはにやり、と笑う黒羽。
 他の連中は……?
 見回した桔平は目を見開いた。

 忍足のハリセンを受け止めている樺地。
 東方のハリセンを受け止めている南。
 そして。
 ジャッカルのハリセンを受け止めている大石。
 桜井のハリセンを受け止めている石田。
 桔平をかばうように4人の姿があって。 

「石田……!大石……!お前ら、いつの間にここに!?」(桔平)
「まだ分かってねぇのか!お前は!!」(黒羽)

 黒羽のハリセンを避けながら軽やかに数歩退いた桔平を、天根のおたまが襲う。
「橘さん……みそ、貸して。」(天根)
「……あいにく、持ち合わせがない。」(桔平)
 生真面目に答える桔平に桜井のハリセンが果敢に挑んだ。
「普通みそなんて持ってないですって!」(桜井)
 びしっ!
 右腕で振り払うように桜井のハリセンをかわした桔平は更に後ろに跳ぶ。
 桔平を守って4人の戦士たちが身構える。

「……橘。この期に及んで、帰れとか言わないよな?」(大石)
 喉の奥に穏やかな笑いを含んで、大石が訊ねれば。
「……お前たちもとんだお人好しだな。」(桔平)
 溜息混じりに桔平が応じて。
 桔平のその声には、どこか安堵と喜びの色が混じっていて。
「覚悟しろ。ハリセンジャー!そして邪の天根!」(桔平)
 低く告げる桔平の声に、ハリセンジャーが、そして天根がぐっと腰を落として身構えた。

「だが……その前に。天根よ。一つ言いたいことがある。」(桔平)
「……うぃ?」(天根)
 がさりと木々を揺らして夏の風。
「アサリは腐りやすい。早くクーラーボックスにしまえ!」(桔平)
「……うぃ!」(天根)
 そそくさとアサリをしまい始める天根。
「アサリはあっさり腐ります……ぷぷ!」
 ざっとハリセンジャーが動いた。

「下らねぇコト言ってんじゃねぇ!」(黒羽)
 げしっ!
 ハリセンを掴んだまま、黒羽の跳び蹴りが決まる。
 よろめいた天根を4本のハリセンが襲った。
「っていうか、暑い盛りに、公園にアサリ持ってくんな!」(ジャッカル)
「みそ持たずにみそ汁作るとか言うな!」(東方)
「公園でいきなりガスコンロ出すやつがいるか!」(桜井)
「せめてカセットコンロやろ!そこは!」(忍足)
 ばしぃ!!
 全身にハリセンの猛打を受け。
 幸せそうな笑みを浮かべて倒れ込む天根。

「仲間割れ、か?」(桔平)
 桔平が首をかしげる中。
 ハリセンジャーは満足そうに頷きあうと、握手を交わし。
「じゃあな。橘サン。」(黒羽)
 にやりと笑みを残し、ダイブツダーに背を向けた。
「東方、桜井、後は任せたで?俺は家に帰って素敵メガネ研究や。」(忍足)
「天根もまたな。」(ジャッカル)
 気が付くと、いつの間にか起きあがった天根が機嫌良く邪虎丸にガスコンロを押し込んでいるところで。
「天根……?」(桔平)
「仕込んだネタ、全部突っ込んでもらったから、帰る。……またね。」(天根)
「あ、ああ。またな。」(桔平)

 そして。
 公園にはダイブツダーの5人と。
 ダイブツダー後方支援の5人が残り。

「……怒らないのか?」(桔平)

 長い沈黙のあと。
 少し困ったように訊ねる桔平に。
「怒るって、何に?」(大石)
 小さく笑いを含んだ声で大石が訊ね返す。
「お前が俺たちを心配してくれたってコトに怒れば良いのか?」(東方)
 東方の言葉に桔平は黙った。
 俺がお前たちを信頼しきれてなかった、というコトに、だ。
 こぼれがかった言葉を飲み込む。
 全部知っているはずだ。こいつらは。
 知っていて、許してくれるのだ。
 ならば。
 俺は今日から、精一杯、こいつらを信じるしかない。
 それが答えだ。

 平和な日常。
 何でもない幸せ。
「大石ぃ、聞いてよ。」(菊丸)
 菊丸が大石の袖を引く。
「なんだい、英二。」(大石)
 いつもどおりの穏やかな大石の声。
「跡部がさ、ガリガリくん、食ったことないって言うんだぜ?」(菊丸)
「あーん?」(跡部)
 憮然とした表情で視線をそらす跡部。
 さりげなく寄り添った樺地が、おろおろしている。
 そりゃ、跡部はそんなもん、食ったことないだろうな、と南が思った矢先、桜井が提案した。
「じゃあ、これから食べに行きませんか?」(桜井)
 石田が汗をぬぐいながら賛成する。
「良いな。それ。のど乾いたし!」(石田)
「お兄ちゃんのおごりね!」(杏)
 いたずらめかして笑う杏。
「そうだな。今日は当然、橘のおごりだな。」(東方)
 桔平は苦笑した。
「しょうがねぇな。」(桔平)
 まだ日は高い。
 初夏の一日。
 時はゆっくりと流れてゆく。



 公園の物陰で観月はデジカメを握りしめていた。
「たくさん撮れたね。(にこ)」(不二)
 同じくカメラを胸に抱く不二周助。
「ええ。これから樺地くんの笑顔を徹底データ分析ですよ。んふ。」(観月)
 ゴクラクダーは満足そうに帰って行く。
 樺地の笑顔という最強の武器を手に入れるための戦いは、まだ始まったばかりだった。


「良いですね。素晴らしいメガネたちですよ。」(大和)
 大和はパソコンの画面に向かって唸った。
 次々と送られてくる「橘に似合うメガネ」レポートはどれも画期的なものばかりで。
「忍足くんの『ほくろ内蔵メガネ』など、本当にときめきはメガネのためにあることを証明してくれる魔法のステッキですね。ああ。ありがとう!メガネ!」(大和)
 インテリゲンチャーの「橘にメガネをかけさせよう」大作戦は、まだまだ続く。


「ジャッカル!」(丸井)
「なんだ?ずいぶんと不機嫌だな。」(ジャッカル)
 立海の部室に荷物を取りに戻ってきたジャッカルに、丸井が詰め寄った。
「お前のせいで、一日一悪しそこねたろぃ!」(丸井)
「お、俺のせいでなのか?」(ジャッカル)
 ジャッカルは事態が飲み込めず瞬きを繰り返す。その様子を見て丸井はにやりと笑った。
「おっし!八つ当たり終了!俺の一悪は終わったぜ!さ、練習!練習!」(丸井)
 なんだかよく分からないが、上機嫌に去ってゆく丸井の背を見つめながら、ジャッカルは練習がまだ続いているならちょっと参加していくか、とラケットを手に取った。
 悪の道はまだまだ続くのである。


 平古場のリコーダーと。
 田仁志のタンバリンと。
 甲斐のハーモニカと。
 木手のピアニカ。
 みんなの力を合わせて、知念の作詞したゴーヤ王国国歌にメロディを付けてゆく。
 そんな平和な午後。
 ゴーヤ王国の歴史はまだ始まろうともしていなかった。


「ダビデ、お疲れさん。」(黒羽)
 がらがらの電車に乗り込むと、後ろから黒羽に肩を叩かれて。
「うぃ。バネさんも。」(天根)
 効き過ぎなくらい効いているクーラーに生き返ったような感覚を覚えながら、天根は深く息を吸った。
「あのね、見て。大石さんにもらった。」(天根)
 邪虎丸の前カゴから何かを取り出した天根。
「寄り添い仮面の仮面……!」(天根)
 嬉しそうに見せびらかす天根に。
「んなもん、もらってくるんじゃねぇ!」(黒羽)
 黒羽の回し蹴りが炸裂した。
 平和な景色が窓の外を流れて行く。




お付き合いいただきありがとうございました!
第三話へ。
さよなら正義の味方」表紙へ。
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