「え〜、そんなんいらない〜。」
 千石は頬をぷぅっとふくらませた。
「何だ?いらないのか?」
 ぱくり、とお好み焼きを口に放り込みながら、南が意外そうに尋ねる。
 しばらくの間、千石は無言で南を睨み付けた。
 そして口を開く。

「……お前、南じゃないだろう?」

「ってか、世界はもともと全部俺のだもん!」










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