「でもそれ以上に譲れないものがある!」
 いつになく真剣な口調の千石。
「……譲れないモノ?」
 真顔で問い返す南に、千石はまっすぐな視線で答える。
「お好み焼きちょうだい?」
 南はため息混じりに応じた。

「一口だけだぞ?」

「ダメ。自分の飯を食え。」










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