「南くんってば、太っ腹!」
 せわしなく瞬きをしているのは、感動しているからなのだろうか。
 南は少しげんなりしながら、一応千石の額を小突いておいた。
「やっぱり南くんってば部長の器だよね〜!」
 そんなところで尊敬されてもな……。
 そうは思いつつも、決して不快ではない。
 そんな自分がおかしくて。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けていった。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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