「え〜。そんな半分なら要らない〜。」
 むっとした表情で口を尖らせる千石。
「そうか。じゃあ、交渉決裂だな。」
 南はにやりと笑った。
「あ!南ってば、お好み焼き食べ終わっちゃってる!!」
 しゃべっているうちに南は弁当を食べ終わっていて。
「残念だったな。お前に分けてやる分は最初からなかったんだ。」
 弁当箱に蓋をしながら、南は小さくあくびをした。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けてゆく。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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