「お前は世界の半分なんか要らなそうだな。」
 からかうように笑う南。
「え?なんで?なんで?くれないの?」
 千石は不服そうに聞き返すが。
「ま、やらないわけじゃないけどよ。」 
「約束だからね!」
「ああ。いつかきっと、な。」
 別に世界の半分なんかなくても困らないけど。
 千石は大きく伸びをした。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けていった。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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