「ところでどうやって分けるの?その二つで。」
「さぁ?」
 真顔の千石に真顔で応じる南。
 二人はしばらく見つめ合い。
「とりあえず、新渡米と喜多は山分けね。」
「そうだな。あの二人は山分けだな。」
 どうでも良い一点で合意を見て、何となくそれで満足した。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けてゆく。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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