「じゃあ、俺は闇の世界をもらうね。」
 南を真っ直ぐに見据え、千石が告げた。
「ああ。好きな方を選んでいいぞ。」
 本気なのかどうでも良いのか、南はそう応じて。
「……闇の帝王・千石清純。光のプリンス・南健太郎……かっこいい……!」
 千石は惚れ惚れと呟いて。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けていった。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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