「音もするよ!南くんが信じてくれたら、きっと!」
 気合い満点でそう主張する千石に、南は苦笑する。
「南くんが信じてくれたら、俺、きっと空だって飛べる。」
「飛ばなくて良いって。」
 不満そうな目で南を見る千石。
「良いっての。お前はそのまんまで。」
 へろっと千石の肩から力が抜けた。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けてゆく。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










SSページに戻る。