「頑張ろう!俺!」
 拳を握りしめる千石に。
「ああ。勝手に頑張っておけ。」
 棒読み調で応じる南。
「冷たいなぁ。南くん……。」
 しょんぼりして見せる千石の鼻先に、南はお好み焼きの最後の一切れを突きつけた。
「……ん?!」
 きょとんとする千石。
「食うのか?食わないのか?」
「いただきます!!」
 幸せを噛みしめる千石の前髪を揺らして。
 昼下がりの風が、そっと部室を吹き抜けていった。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










SSページに戻る。