「さて、鬼退治に行きますか!」
 立ち上がる千石を、南が止める。
「待て。午後の授業はどうするんだ?」
「……そっか。授業さぼっちゃまずいもんね。」
 納得したらしく千石は何度も頷いて。
「たぶん室町も授業出てるだろうしな。」
 南はそっと弁当箱を閉じる。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けていった。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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