「……そうか。角生えてるからか。」
 南は腕を組んで、うーんと唸った。
「でも……新渡米相手じゃ、俺ら勝ち目ないだろ?」
 真面目に問いかける南。
 千石も大まじめに頷いた。
「それもそうだね。鬼退治は諦めるようか。」
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けていった。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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