「……はぁ。で、そういうお前はどうなんだ?」
 千石はきょとんと目を見開いて。
「お、俺?!俺はどうだろう?!」
 おろおろと南の顔を覗き込む。
「……俺のデータによれば……お前の半分は『やましさ』、残り半分は『やらしさ』だな。」
 南の言葉を聞いて、千石は目を見開き、それから不満げに口を尖らせた。
「……ラッキーは全然含まれてないの?」
 突っ込むべきところはそこなんだろうか……?
 そんなコトを思いながら、南は弁当箱に蓋をする。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けていった。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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