「……はぁ。で、残り半分は?」
 千石は、よくぞ聞いてくれました!と言った様子で身を乗り出して。
「そうそう!それがね!『にまにま』が残りの半分なんだって!」
 信頼にたる情報を提供しているかのように、大まじめな千石。
「……錦織も何やってんだか……。」
 南は窓の外に目をやった。
 昼下がりの風が、カーテンを揺らして吹き抜けてゆく。

めでたしめでたし。

「って、おい!これで終わりかよ!」










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