ミルフィーユ。
「樹ちゃん!樹ちゃん!!大変!!」
「どうしたのね?サエ。」
邪な千葉の午後。
今日も元気に邪な企みが始まろうとしている。
「ねぇ、ミルフィーユって知ってる?」
「ケーキの名前なのね?」
「そうそう!!」
佐伯は嬉しそうに何度も頷いて。
「ミルは千って意味なんだって。フィーユが葉っぱなんだって。千枚の葉っぱって意味らしいんだよ。」
「千枚の葉っぱなのね?」
「要するにね!」
「うん?」
「ミルフィーユってのは、千葉ってコトなんだよ!」
樹はしばらく目を見開いて。
それから、しゅぽー!と勢いよく鼻息を吐いた。
「千葉なのね?!」
「うん!」
それから、樹と佐伯は仲良く、日本中のケーキ屋のミルフィーユを「千葉」に改名させるにはどうしたらいいか、真剣に相談した。
邪な千葉の午後だった。
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