教えて!みんな☆
教えて!八葉☆ 譲篇。
望美「譲くんに質問です!」
譲「何でしょう?」
望美「私、イチゴのショートケーキが食べたいんですが、どうしたら良いですか?」
譲「イチゴのショートケーキですか?」
望美「うん!」
譲「スポンジやクリームなんかは作れそうですが、イチゴがありますかね。」
望美「なさそうだよね。見かけないもんね。」
譲「……う〜ん。そうだな。確か裏庭にヘビイチゴが生えていたから……あれを品種改良すればもしかしたら運がよければ二十年以内には何とか……。」
望美「二十年もかけて作るの?!」
譲「はい。ちょっと待っててくださいね。」
望美「ちょっと待っててって……譲くん、気が長すぎるよ!」
教えて!八葉☆ リズヴァーン篇。望美「先生に質問です!」
リズ「どうした?」
望美「イチゴのショートケーキ食べたかったんですけど、ここってイチゴがないですよね?」
リズ「ないな。」
望美「でも、譲くんがイチゴなら品種改良をすればできるかもって言っていたのです。」
リズ「ふむ。」
望美「運命上書きシステム使えば、品種改良にかかる時間を短縮できたりするんでしょうか?」
リズ「そうかもしれないが、それくらいなら神子が自分の世界に戻ってイチゴをワンパック買って帰ってきた方が早いのではないか?」
望美「おお!先生、頭良い!」
リズ「そうでもない。」
望美「でも先生、イチゴをワンパックなんて表現、どこで覚えたんですか?」
リズ「答えられない。」
教えて!八葉☆ 将臣篇。望美「将臣くんに質問です!」
将臣「あー?何だ?」
望美「ポテトチップス食べたくない?」
将臣「あー。そういや、ちょっと食いたいかもな。」
望美「どうしたら食べられるかなぁ。譲くんに聞いたらジャガイモないって言うんだよ。」
将臣「そりゃ、そうだろ。今は平安時代なはずだし。……あ。そうか。」
望美「どうしたの?」
将臣「ちょっと待ってろ。ジャガイモ取って来てやるよ。」
望美「どうやって?!」
将臣「確か、あれって中南米原産のはずだから、中南米行けば生えてるだろ。」
望美「待ってよ!中南米までどうやって行く気なの?!」
将臣「地球は丸いんだし、いつかどうにかして着くんじゃねぇ?」
教えて!八葉☆ 九郎篇。望美「九郎さんに質問です!」
九郎「なんだ?」
望美「なんでそんなに髪を長く伸ばしているんですか?」
九郎「兄上がうねうねした長髪をお好みだと聞いたからだ。」
望美「頼朝さんが……?」
九郎「ああ。政子さまがおっしゃっていた。」
望美「……それって女性の好みなんじゃ……?」
九郎「ん?何か言ったか?」
望美「いえ、何も。」
九郎「しかし最近、うねうねした長髪という点で、平惟盛に負けている気がするのだ。」
望美「……そんなトコで競わなくても……。」
九郎「だが俺は負けない。政子さまに負けるのは仕方がないが、平家の一門には決して遅れは取らない!」
望美「はぁ。」
九郎「さて、弱音を吐いても仕方がない。髪のうねうね度を上げるために、ちょっと剣の修行に行ってくる。」
望美「……なんで剣の修行なんですか?」
九郎「髪をうねうねさせるためだ!じゃあな、望美!」
望美「……えっと?」
教えて!八葉☆ 弁慶篇。望美「弁慶さんに質問です!」
弁慶「はい?」
望美「九郎さんが髪のうねうね度を上げるために剣の修行をするって言ってたんですが、どういう因果関係なんですか?」
弁慶「そんなコトに興味を持つなんて、望美さんは本当にいけない人ですね。」
望美「そ、そんな秘密なんですか?」
弁慶「いえ……望美さんにはお話ししておいた方が良いかもしれません。実は……。」
望美「はい。」
弁慶「九郎は小さいころ、リズ先生の髪にあこがれていました。で、『先生みたいになるにはどうしたら良いんですか?』と聞いたらしいのです。」
望美「はい。」
弁慶「そうしたらリズ先生は『剣の修行をしなさい』とおっしゃった、と。」
望美「はぁ、それってもしかして……。」
弁慶「ええ。リズ先生は『先生のように強くなるにはどうしたら良いか』を教えてくださったわけです。」
望美「……お互い勘違いしているんですね……。」
弁慶「いえ、リズ先生はすぐに誤解に気づいたようです。不憫に思ったのでしょうね、それ以降、九郎が寝ている間に、リズ先生がこっそり九郎の髪を巻いてうねうねの寝癖を付けてやっているのです。」
望美「本当ですか?!」
弁慶「もちろん嘘ですよ。」
教えて!八葉☆ 景時篇。望美「景時さんに質問です!」
景時「ん?何かな〜?」
望美「景時さんがいつも洗濯している、白くて四角い布は何に使ってるんですか?」
景時「ん〜?あ〜これね。これは俺の式神たちのお昼寝用布団。」
望美「ホントですか?!」
景時「……ぎく。」
望美「……?」
景時「ごめん。俺、今、嘘言った。」
望美「あれ?やっぱり嘘なんですか?」
景時「がっかりさせてごめん。」
望美「べ、別に騙されてなんかないですよ。景時さんの嘘はお見通しですから!」
景時「そうだったね。ホントは俺の式神の布団はこの5枚で、残りはうちの式神の友達のなんだ。」
望美「……式神の友達??」
景時「う〜ん。うちの子たち、なんでか友達連れて来ちゃうんだよね〜。」
望美「景時さんちで一緒に昼寝するんですか?」
景時「ときどき枕投げとかもしてるけどね〜。」
望美「枕投げ……!」
望美「楽しそうだから良いんだけど、うちのはみんなとろくさくてさ〜。困っちゃうよね〜。」
望美「……景時さんちの式神って……!」
教えて!八葉☆ 敦盛篇。望美「敦盛さんに質問です!」
敦盛「なんでしょう?」
望美「平知盛ってどんな人なんですか?」
敦盛「知盛殿は……経正兄上とはだいぶ違いますが、やはり優しくて兄のような方でした。」
望美「そうなんですか?」
敦盛「はい。夏にはよく一門の子供たちを集めて怖い話を聞かせてくださったり。お上手なんですよ。怖い話が。」
望美「確かに上手そうですね。」
敦盛「あまりにも怖かったので、夜、一人で厠に行かれなくなった私に付き添ってくださいましたし。」
望美「それは意外かも……。」
敦盛「私には見えなかったのですが、そのとき、厠で物の怪が私を取り殺そうとしたのです。」
望美「え?本当に?」
敦盛「はい。そのとき知盛殿は『この者は我が一門の子、まだそちらにくれてやるわけにはいかない』と守ってくださいました。」
望美「あの。」
敦盛「しかもまだ物の怪がいるとうかがって、怯え泣きだした私と同じ布団で寝て下さったのです。」
望美「その。」
敦盛「弱く臆病な私にも本当に優しい兄のような方でしたよ。」
望美「……それって……もしかして、敦盛さん、知盛にからかわれてただけなんじゃありませんか?」
敦盛「……え?」
教えて☆八葉! ヒノエ篇。望美「ヒノエくんに質問です!」
ヒノエ「なんだい?姫君。」
望美「ヒノエくん、この前、漢詩を暗唱してくれたでしょ?」
ヒノエ「ああ。よく覚えててくれたね。」
望美「弁慶さんにどういう内容なのか教えてもらったの。」
ヒノエ「へぇ。俺に興味を持ってくれたってコトかな?」
望美「ちょっとね。」
ヒノエ「それは光栄。」
望美「で、弁慶さんに注釈読んでもらったんだけど。」
ヒノエ「ああ。」
望美「『賢い奥さんとたくさんの愛人に囲まれて幸せになりたい』って詩なんだって?」
ヒノエ「……弁慶のヤツ……!」
望美「そこで、ヒノエくんに質問です!」
ヒノエ「……ああ。」
望美「あの詩って、どういう意味なのかな〜?!」
ヒノエ「……どういう意味だろうな〜?」
教えて!白竜☆ 白竜篇。望美「白竜に質問です!」
白竜「何でも聞いて。私は神子の質問に答えたい。」
望美「白竜って、お母さんから生まれたの?」
白竜「お母さん……?私は竜脈の五行の力から生まれた。だから私にはお母さんはいない。」
望美「じゃあ、白竜はおへそ、ないの?」
白竜「おへそ……?」
望美「えっとね、景時さんのおなかにあるヤツ。分かる?」
白竜「景時の……ああ。神子は私のおなかにおへそがあった方が良い?」
望美「えっと?どういうコト?」
白竜「私、服着ているから、服の中は……結構適当。」
望美「適当?!」
白竜「神子は私のおへそを見たいの?」
望美「いや、その。」
白竜「私は神子の竜だから、神子が望むならおへそを付けるよ。」
望美「えっと。あの。お願いだから、しがみつかないで。白竜。」
白竜「……神子は服を着ている私は嫌い?裸の方が良い?」
望美「そんなコト言ってないってば!わ!わ!脱がないで良いよ!白竜!」
教えて!知盛☆ 知盛篇。望美「知盛に質問です!」
知盛「……なんだ?」
望美「知盛はなんでいつもそんなに偉そうで高飛車なの?」
知盛「くく……知りたいか?」
望美「知りたいから聞いているんだよ!」
知盛「ふ。気の強い女だ。良いだろう。教えてやる。」
望美「うん。」
知盛「……おそれおおくも源氏の神子殿。」
望美「な、何?!」
知盛「私めは戦さにおける血の震えるような高揚感を愛する者でございます。戦場での命のやりとりの中にのみ生き甲斐を見いだす頽廃したこの哀れな心を、もしもよみしてくださいますのなら、どうかこの場にて剣を抜き、私のこの愚かしい願いを叶え、刹那の楽しみをお与えくださいませ。」
望美「……?!」
知盛「な?……すこぶる気味が悪いだろう?」
望美「う、うん。気味悪いってか、気色悪いってか、とにかくなんか怖い。」
知盛「分かったか?俺がなぜ偉そうで高飛車か。」
望美「よ、よく分からないけど、なんか分かったよ!」
知盛「ならば剣を抜け。宴の時間だ。」
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